自称・ミュージシャンの本棚

シンガーソングライターむーすくりーむの読書メモ集。

代議士秘書―恐るべき権限、カネ、野心/神一行

三木武夫政治資金規正法で利権構造潰される→公共事業関連、会費納入制後援会(政治献金)、各種パーティー、株関連(インサイダー)、ODAなどで政治資金を賄うように。
 
(後援会)族議員 各省とそれに関わりのある企業の応援団議員。関係企業からの後援会会員がぐっと増える。
 
何らかの利益癒着があるから献金する。
 
実力者ほど後援会が多い。大臣になると電話 一本で、党三役や幹事長になると黙っていても向こうから金を持ってくるようになり、総理になると業界の方から政治資金団体を作ってくれと頼まれる。
 
複数の政治団体を作り分散して受けとれば政治資金規正法の報告義務をかいくぐれる。
 
(パーティー券)官庁を通じて各業界にパーティー券を売りさばく。官庁が許認可権をふりまわして各企業の首根っこを押さえているから。官庁→協会、連盟、連合会→各企業の縦割り行政、これらをバックアップするのが族議員。官庁は法律作成で族議員の助けを必要とし、企業は許認可権で官庁に頭が上がらず、族議員ら政治資金で各企業にお世話になるという構図。
 
税金もかからず一晩で何億円も集めることができる政治家にとって最も簡便な集金方法。田中角栄竹下登の流れで永田町は腐りきった拝金集団と化す。
 
(株操作)インサイダーは常識。
河本敏夫が先駆け。
 
(建設利権)
国で行う建設事業によって将来的に値上がりする土地をあらかじめダミー会社を使って買い占めておき、その一方でそれを建設する建設会社を指名してそこからリベート(1~3%)をもらう。角栄錬金術。金丸や竹下に引き継がれる。建設族になりたいがために建設部会は非常に人気がある。
 
公共事業費の半分は賄賂。業者が談合で工事費をつり上げ、儲かった金の何割かを便宜を図ってくれた政治家、談合業者に回す。
 
 (ODA)
建設利権の外国版。 技術協力、無償資金援助、円借款の3つがあるが、無償資金援助は必ず日本企業が受注することになっている。資金は相手国を通さず日本政府から直接企業に流れるようになっている。
 
(選挙と金)
自民党内での出世は金をいかに集めいかに使うか。
 
有能秘書の苦悩、鈴木宗男
 
竹下派は言うなれば陳情の総合病院