自称・ミュージシャンの本棚

シンガーソングライターむーすくりーむの読書メモ集。

昔話の深層 ユング心理学とグリム童話/河合隼雄 (著)

人間は超人的な子供の話を好む
 
太陽が現れる瞬間が神 闇から光への脱出
英雄が飲み込まれて出てくるのも同じ
 
兄と妹は陰陽の比喩
 
時には怠けることで天の声を聞く
 
水陸両用動物=意識と無意識をつなぐもの、カエル、蟹など。
 
全ての男性は心の奥の一室にひとりの乙女の絵姿を持っている。永遠の女性。アニマ。
 
忠臣=無意識の動き 信頼できなくなると石化、自我の態度が適切でないとき
 
体制の改変を行いうる者はその体制の目から見る限り愚か者に見える。個人に置き換えれば自分にとって不得意の、劣等な機能が自分の人格を変えていくのに最も役立つということ。
 
黄金のリンゴが盗まれる=意識界のエネルギーが無意識界に流入している。
 
昔話の動物=ハイヤーセルフの声
 
アニマは男性の内界に存在し、魂の領域に属しているため外界の現実がわからない。
 
男女、影、アニマ アニムスの六人格
 
男性のなかの陰性はペルソナに組み込めないのでアニマとして無意識の中に潜む。
 
アニムスと対話を続けることによって女性の母性は磨かれ、知恵を備えた愛へと変わっていく。
 
自我による決定を越えるものはしばしば偶然という形をとって現れる。
 
自我はそれを補うものとして相手を必要とするが自己はそれ自体で完全なので必要としない。結婚=自我を補うもの。
 
ネズミの動き=性的空想の働き
 
ネズミの引く車にヒキガエル(陰、アニマ)をのせる=性的空想という乗り物に乗って美しい女性が出現する。