自称・ミュージシャンの本棚

シンガーソングライターむーすくりーむの読書メモ集。

2024-01-01から1年間の記事一覧

秘密資金の戦後政党史: 米露公文書に刻まれた「依存」の系譜 (新潮選書)/名越 健郎 (著)

[外国の資金援助はなぜ違法か] 外国の組織が日本の政党に政治資金を提供する場合、当事国の戦略や思惑も絡んで、国家の主権や安全保障を危うくするリスクを伴う。 政治資金規正法、外為法に抵触。 外国人献金問題は外国人とは知らなかったと言えば罪に問われ…

史上最高のセミナー/ジェイソン・オマーン (著), マイク・リットマン (著)

<ジム・ローン> ・成功とは、自分がそれに相応しい人間になることで引き寄せるもの そのためにはスキルを身につけなければならない ・自分自身を磨く(態度、人格、性質、評判、言葉その後にスキル) ・成功の言葉を学ぶ。言葉は富への扉を開き、全てのチ…

オキシトシンが作る絆社会: 安らぎと結びつきのホルモン/ Kerstin Uvn¨as Moberg (原名), シャスティン・ウヴネース モベリ (著), 大田 康江 (翻訳), 井上 裕美 (翻訳)

オキシトシンは脳の視床下部で生成される。 オキシトシンは恐怖を軽減し、そばにいたいと思わせ、相手と関り合いを持ちたいと思わせる。 様々な感覚を敏感にし知覚したことの記憶力を向上させる。 穏やかな幸福感を作り出す。 ストレスを減らす。 オキシトシ…

IDENTITY (アイデンティティ) 尊厳の欲求と憤りの政治/フランシス・フクヤマ (著)

人は利他的な行為を見たとき尊敬の念を感じる。 チンパンジーはボスの座につくとセロトニンレベルが上がる。 集団の中でボスの座についている霊長類はセロトニン量が多い。 政治的に不安定で革命を起こすのは貧困層ではなく中間層。貧困層はその日暮らしで手…

彼岸の時間―“意識”の人類学/蛭川立

[象徴としての世界] 一般に、狩猟採集社会における狩猟儀礼や、シャーマニズムの儀礼は必要に応じて不定期に行われる。一方で農耕社会、特に夏と冬、雨季と乾季が周期的に巡ってくるような社会では、周期的に行われる農耕儀礼が社会の中で大きな役割を果たす…

「扁桃体パワー」が幸せを引き寄せる―“成功脳”の秘密がわかった!/塩田 久嗣 (著)

エジソン、坂本龍馬、モーツァルト、ディズニーはADHD 成功するには行動が不可欠。行動するには感情が不可欠。感情量を増やす。 ここぞというときの集中力。 扁桃体=好き嫌いを判断する器官。感情を産み出す。 ホラー映画や絶叫マシーンが人気なのは扁桃体…

総理の娘 ~知られざる権力者の素顔 /岩見隆夫 (著)

<池田勇人>(紀子) 贅沢を嫌い、倹約を貫く。女の子はどこに嫁に行っても耐えていかれるように 麦飯とつけもので十分だ。洋服なんか1,2枚あればいい。人間はきれいな着物を着ないでも、心がきれいなら十分通用するんだ。 石いじりに癒しを求める。 < 福田赳夫…

脳科学は人格を変えられるか?/エレーヌ・フォックス (著), 森内薫 (翻訳)

経験する出来事は個人の性格が強く影響する。 快楽は人を引き寄せ、害悪は人を追い払う。 全ての動物の行動原理。 プラシーボとノーシーボ。心は健康をも左右する。 側座核を刺激することで一時的に憂鬱を晴らせる。ドーパミンとオピオイドを分泌。快感回路…

自分の中に毒を持て/岡本太郎

ふと惹かれるものがあったら計画性を考えないでパッと何でもいいから手を出す。様々なバリエーションで自分の運命を試す。 ただ自分の信じることにわき目もふらずに突き進む。他人と比べない。 気力のない大部分はただ座って運ばれていく。悪くもなければ良…

派閥―保守党の解剖 /渡辺恒雄

[派閥と領袖] (領袖の条件) 統率力、平均年間数千万円ほどの資金供給能力、政治家としての豊富な経歴、子分に対する面倒見の良さ、一定の政治思想を有していること [派閥と政治資金] 戦前:大財閥→党首 戦後:大資本、大成金→個別政界実力者=直接 財界人に…

風邪の効用 / 野口 晴哉 (著)

体のどこかを使いすぎるとそこ系統の風邪をひく。一種のデトックス。 風邪をひいたときは背骨に息を吸い込む。 背骨を反らせる。下痢をしたときは腰 。 汗の出るところが風邪をひいている。 前屈体癖の人 胸椎5番が鈍く鼻と喉の中間から風邪をひく。胸椎5…

なぜ、占い師は信用されるのか? 「コールドリーディング」のすべて /石井 裕之 (著)

<capter1>ダブルバインド:①Aすることはお願いするまでもなく既に決まって入ることだと言う前提に立つ ②その上でAの具体的な仕方についていくつか選択肢を提示する。Noという選択肢を与えない。お願いしない。 ex.A:これから二人で話す→食事する?それとも飲みにいく</capter1>…

フロー体験入門―楽しみと創造の心理学/M.チクセントミハイ (著), 大森 弘 (翻訳)

自分のスキルがちょうど処理できる程度のチャレンジで起きる。 そのチャレンジに慣れてきたらまた新しいチャレンジ。学習のための磁石になる。自分にとって意義のあるチャレンジ。 大抵の人は無気力なのでフローよりも出来合いの刺激や他の種類の精神的娯楽…

内臓とこころ/三木 成夫

思考があるから人は避妊する。 内臓不快が究極的に人間苦の引き金。 生命の流れは本来食の相と性の位相がはっきり別れている。植物が分かりやすい。宇宙 リズムと一致。暦がはっきりしている。惑星の配置との関係。 元々体内の内臓系に宇宙リズムが宿ってい…

昭和激流 四元義隆の生涯/金子 淳一 (著)

獄中生活は見ようによっては禅道場にもなりうる。 田中も金丸も悪い男ではない。ただ無知なだけだ。金以外のものを知らない。金で全てができると考えている。本当に大事なものをわかっていない。 あなたは田中に負けたのは中曽根が自分の陣営に来なかったか…

インタフェースデザインの心理学 ―ウェブやアプリに新たな視点をもたらす100の指針/Susan Weinschenk (著), 武舎 広幸 (翻訳), 武舎 るみ (翻訳), 阿部 和也 (翻訳)

人は目標を目の前にするとヤル気が出る ポイントを溜め始めるとそれを楽しむ。 ポイントカードを持っているお客さんは持っていないお客さんより愛想がよい。 目標が達成されるとヤル気は急速に落ち込む。 予測不可能な報酬を設定した方が強力。 ドーパミンは…

話す技術・聞く技術: ハーバードネゴシエーション・プロジェクト 交渉で最高の成果を引き出す「3つの会話]/ダグラス ストーン (著), 松本 剛史 (翻訳)

<アイデンティティをめぐる会話> 会話が困難に感じられる時、実はその一部が自分のアイデンティティに関わっていることも多い。 ex.昇給アップの要求→もし却下されたら?却下されるだけの真っ当な理由を聞かされたら?有能な自分というセルフイメージを保…

阿久悠神話解体―歌謡曲の日本語/見崎 鉄 (著)

詞は聞いた人の体内で詩に変わってくれれば良い。 流れが思わぬ方向に転がってそれに乗り続ける。わらしべ長者。 最近の歌詞には背景描写がない。 ワンとしての自己を他者の代わりに承認してくれたのが世界にひとつだけの花。 作詞の際は曲を聞き込み体のな…

人を動かす/D・カーネギー (著), 山口 博 (翻訳)

<人を動かす3原則> ・人を非難する代わりに理解するよう努める。相手がどうしてそんなことをするに至ったか考えてあげる。 ・相手に惜しみない率直で誠実な評価(褒め言葉)を与え重要感を満たしてあげる。相手の自己評価に合う言葉。長所を見つけ褒める…

代議士秘書―恐るべき権限、カネ、野心/神一行

三木武夫に政治資金規正法で利権構造潰される→公共事業関連、会費納入制後援会(政治献金)、各種パーティー、株関連(インサイダー)、ODAなどで政治資金を賄うように。 (後援会)族議員 各省とそれに関わりのある企業の応援団議員。関係企業からの後援会会員が…

昔話の深層 ユング心理学とグリム童話/河合隼雄 (著)

人間は超人的な子供の話を好む 太陽が現れる瞬間が神 闇から光への脱出 英雄が飲み込まれて出てくるのも同じ 兄と妹は陰陽の比喩 時には怠けることで天の声を聞く 水陸両用動物=意識と無意識をつなぐもの、カエル、蟹など。 全ての男性は心の奥の一室にひと…

ことばの起源 -猿の毛づくろい、人のゴシップ/ロビン・ダンバー (著), 松浦俊輔 (翻訳), 服部清美 (翻訳)

猿はストレスを和らげるため、コミュニティの絆を深めるために毛繕いをする。しかし大きな集団では効率が悪いため人は言葉という毛繕いの代替手段を編み出した。言葉を用いた会話によって人はコミュニティの絆を深める。それにはゴシップネタがもってこい。 …

東洋の哲人たち/飲茶

ヤージュニャヴァルキヤ バラモン哲学 世界を成り立たせている原理ブラフマン=自我,アートマン 脳という機械は脳細胞ニューロンが外部からの刺激によって興奮すると化学物質を放出し、隣のニューロンを刺激することを繰り返しているだけ。 意識現象=五感の…

原初からの叫び―抑圧された心のための原初理論 /アーサー・ヤノフ (著), 中山 善之 (翻訳)

子供の自然で原初的な要求を否定する数多くのやり取りは子供を深く傷つける。原初的な苦痛。意識によって抑圧ないしは否定された感情。あるがままの自分では愛してもらえない。→自分を守るための代わりの要求を生む、それが神経症。絶え間なく喋り続ける、レ…

予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」/ ダン・アリエリー (著), 熊谷 淳子 (翻訳)

[相対性の真相] 多くの人は選択肢に迷うと真ん中を選ぶ。 おとりの選択肢を入れる。 身体的特徴が自分と似ていて自分より少し魅力がない人と一緒にいると自分を魅力的に見せることができる。 人は全てを相対的に判断しがち。外国で誰かに会って意気投合して…

アボリジニの教え―大地と宇宙をつなぐ精霊の知恵/海 美央 (著)

何もない。直感だよ。予定は立てても、タイミングというものがあるんだ。その瞬間に必要だ、と内側が感じたことにエネルギーを注ぐんだよ。計画表通りに物事を進めようとするから苦しくなる。その瞬間、瞬間だけにエネルギーを注いで楽しむんだよ。先のこと…

運気を磨く 心を浄化する三つの技法/田中広志

自分の人生で、大きな運気の分かれ目を体験した人間は他者の運気の強さも敏感に感じ取ることができる。 自らの心の状態がその心と共鳴するものを引き寄せる。 コミュニケーションの8割り以上は言葉以外で伝わる。 無意識の世界の自己懲罰意識や自己否定意識…

第一印象の科学 ―なぜヒトは顔に惑わされてしまうのか?/アレクサンダー・トドロフ (著), 作田 由衣子 (監修), 中里 京子 (翻訳)

童顔の大人は体が弱く無邪気で、従順、誠実、親切、そして心が暖かいと知覚される。 例え年齢が同じでもその人が似ているように見える顔年齢の典型に基づいてその人の印象が形成される。 人は0.1秒で顔に対する印象を知覚する。 乳児は生後7ヶ月でポジティブ…

世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」勝ち続ける意志力/梅原大吾

才能すらもなぎ倒していく圧倒的なまでの努力。 プラス、マイナスの両方を分析して努力し続ける。(どうしてあの人は勝てるのか、どうしてあの人は勝てなくなったのか)自分の才能に頼るとか、一つの勝ち方にこだわるような人は、必ず落ちて行く。 自分の得…

総理の器量/橋本五郎

(中曽根康弘)田中角栄対策に後藤田を風避け、竹下登を白蟻として利用。 (福田赳夫)ワンフレーズポリティクスの元祖。裏表がない。 (大平正芳)韜晦の政治、氏曰く「政治とは鎮魂である。」 (三木武夫) 人の気持ちを掴むのがうまい。演説では自己陶酔…