自称・ミュージシャンの本棚

シンガーソングライターむーすくりーむの読書メモ集。

フロー体験入門―楽しみと創造の心理学/M.チクセントミハイ (著), 大森 弘 (翻訳)

自分のスキルがちょうど処理できる程度のチャレンジで起きる。 そのチャレンジに慣れてきたらまた新しいチャレンジ。学習のための磁石になる。自分にとって意義のあるチャレンジ。
 
大抵の人は無気力なのでフローよりも出来合いの刺激や他の種類の精神的娯楽で精神を満たす方を好む。
 
人は暇だとネガティブに焦点を当て始める。そのため人は無意識的に意識から不安の種を取り除く刺激をさがしだす。それはテレビをみることであったり、小説を読むことであったり、ギャンブルだったり、セックスやアルコールだったりもする。短期的には意識の中のカオスを減少させるが、後にはぼんやりした不足感だけが残る。受け身的レジャー、エネルギーを要しないチャレンジ 。
 
最も多くのフロー体験は多くの本を読み、ほとんどテレビを見ない人によって報告された。
 
満足のいかない仕事を持つ寂しい人々は、自由時間を受け身的レジャーで埋める。もしくは、人生の他の点でフローを見つけられない人は、単なる楽なレジャー活動に向かう。
 
ギャング、社会規範から外れたグループ、テロリストはどんなコミュニティにも居場所を見つけられず、アイデンティティーを確かにするためだけにお互いがいるという人々によって成り立っている。
 
いつでも友人と一緒にいなければならないと感じている青少年は普通家族がほとんど感情的支えを与えてくれない子ども。 複雑な学習に必要な心理エネルギーを持っていない。
 
物質的に快適になるかもしれないが感情的にみじめになることをするより、 気分よく感じることをすることは常により良い取引である。
 
何かがやって来て、それからそれが起こったことを認識する。ほとんどの人は普通認識するには気が散りすぎている。
 
行為自体を楽しむ。自己目的的人間。自己実現のステージ。
 そうではない人は気だるく意味のない、日々の繰返しからなる人生を続けていこうという気持ちを外部からの報酬によって保つはめに。 
 
評価されなくても自分の興味、関心を探求し続ける。