自称・ミュージシャンの本棚

シンガーソングライターむーすくりーむの読書メモ集。

なぜ、占い師は信用されるのか? 「コールドリーディング」のすべて /石井 裕之 (著)

<capter1>ダブルバインド:①Aすることはお願いするまでもなく既に決まって入ることだと言う前提に立つ ②その上でAの具体的な仕方についていくつか選択肢を提示する。Noという選択肢を与えない。お願いしない。
ex.A:これから二人で話す→食事する?それとも飲みにいく?じゃあお茶だけでも
 
ラポールを築く:①相手に肩に両手で触れながら話して入る場面をヴィジュアリゼーションする。(リラックス効果、苦手な人と話す時有効)
 
②相手の目を見て話す(造形物を見る意識で、観察者の意識)
 
③自分の言葉に自信を持つ。自身の揺らぎを見せてしまった時は、自身が揺らいでしまった理由ポイントをずらす。ex.他社との比較の場面で揺らいでしまった時はええと性能比較表は既に送りましたっけ?などと言ってあくまでそのことを考えていた体にし、動揺した理由をずらしてはぐらかす。
 
<chapter2 CR基本ステップ> ①ラポールを築く:自分から心を開くこと。相手に肩に両手で触れながら話して入る場面をヴィジュアリゼーションする。潜在意識にこの人のことが好きなんだと刷り込む。
 
②ストックスピールで信頼を深める:誰にでも当てはまるようなリーディング。ex.最近経済的問題を抱えましたね。あなたは直感が鋭い方ですね。靴弾を急いでしまって失敗したことが何度かありますね。あなたは本当に愛情深い肩です。でもそれを伝えるのが下手な時がある。
できるだけ曖昧な表現にするのがポイント。イエスセットを積み上げるのが目的。
 
③悩みのカテゴリを探る:悩みは⑴人間関係⑵お金⑶仕事⑷健康の4種類に大別される。
相談者の印象や会話の流れから悩みがどのカテゴリーに属するのか探りを入れていく。
 
④悩みの核心に迫る:サトルネガティブ・・・首を傾げながらどうもよくわからないんだけどという雰囲気で〜ではありませんよね?、人から〜と言われませんか?、〜に心当たりはありませんか?など否定疑問文の形で質問する。当たっても外しても必ずヒットする。
サトルクエスチョン・・・相談事の具体的な内容が分かって入る態度をとりながら誰にでも当てはまるようなこと(動物を怖がって入るイメージが見える、〜な波動を感じる)を言いながら心当たりはありますか?などとさりげなく聞く。
 
⑤サトルプリディクションで未来予知:実現した時にだけ当たったことがわかる予言、範囲が広くてヒットしやすいもの
ex.近いうちに〜がある、これから〜になっていくだろう
 
 
<chapter3 日常で使えるCR>
営業編①リラックスした関係を築く:ラポールの形成だけに全力を注ぐ。
 
②ストックスピールでイエスセットを積み上げる:お客さんの業種にありがちなことを言う。相手の業界にありがちな一般論。お客さんの有名なアドバンテージだけではなくその逆の面も褒める。ex.海外での認知は高いがその一方で日本の消費者のニーズを一番大切にしている。見えない部分の努力を褒める。
 
③ニーズのカテゴリを探る:どうしてこんなに素晴らしいのですか?と言う質問の形で探りを入れる。
 
④具体的な提案:サトルネガティブを駆使。〜はご検討されていませんよね?
 
⑤自分の印象を残す:サトルプリディクションを応用。ex.おそらく現場では多少の不満も出始めているかもしれません。もし今後不満を耳にする機会があればそういえばあいつがそんなことを言っていたな的な感じになる。当たった時には自分の印象が強く残る。
 
接客編:心の入り口を見つける。カバンをを下げていない方が心の入り口。そちら側から声をかける。たすき掛けの場合はカバンそのものをどちらに持っているかで判断。
 
初対面の相手から信頼される方法:共通の話題を探す。サトルクエスチョンを応用。
ex.なんか〜好きそうなイメージだよね。
 
プレゼン編:自社製品を説明する時は左手、他社製品を説明する時は右手でジェスチャーすることを心がけ、無意識のうちに左手と自社製品を関連づける。ポジティブなことを言う時は左手でジェスチャーを、ネガティブなことを言う時は右手でジェスチャーをすれば自然とポジティブなイメージが相手に刷り込まれる。
 
やりたくないことを断る:Butをうまく使う。ButにはBut前の言葉を弱める働きがある。
ex.仕事を頼まれた時 わかりました。でもこの仕事を先に終わらせちゃいますよ。
タバコを吸って欲しくない時 いいよ。でも吸いすぎには気をつけろよ。
またButにはそのあとに来る言葉を強めると言う働きもあるため印象を強く与えたい文章を口にするならButをつけると効果的。ex.でも君は本当に責任感が強いね。優しいね。でも昨日も君の夢を見たんだ。
 
電話編:相手が目の前にいるつもりで喋る。表情やしぐさもぬからない。
 
メール編:前提として相手が目の前にいることをイメージしながら、語りかけるつもりで書く。
その上で相手のメールのスタイルをそのまま真似して書く。ミラリングの応用。
頻繁に相手の名前を繰り返す。心情ワードを多用する(ワクワクする、胸が張り裂けそうなど)
 
<chapter5 CR上級編>
・ダイナミックフォーキング
心の動きは本人が意識する前に体に現れる。ラポールが深いほど。相手の反応を読み取る
ex.恋愛相談 それは別れた方がいいんじゃない?→がっかりした様子→って普通の人だったらそう言うよね笑→あなたはどう思うの?→相手の意見を肯定する意見を言う。
 
営業:この製品は耐久力が素晴らしくてうんたらかんたら→つれない反応→とまあ他社さんでしたらそんなことをアピールされるんでしょうけど私はぶっちゃけてどこまで安くできるかと言うお話からスタートさせていただきたいと思いますが如何でしょう?w
相手の聞きたいことを見つけ話すのが重要。
 
・一瞬で会話の流れを変えるパターンインタラプション
煮詰まった時や膠着した時に有効。ぶっちゃけなど急にくだけた表現を使い和やかなムードに変える。
 
・マルチプルインプリケーション
相手の悩みカテゴリを見抜く→そのカテゴリで広く当てはまることを微笑しながら言う、わかっているよという雰囲気でex.言葉というものは誤解されやすいものです→驚き→何か心当たりがあるでしょう?→実は・・・
 
・浮気を見抜く
軽い感じで昨日何か楽しいことあった?黒なら過剰に防御を張って来る。白の人はあなたはどう?と聞き返してくれる
 
・相手の記憶を消す ストラクチャードアムニジア
顕在意識に邪魔されず潜在意識に落ちた言葉はやがて自分の考えとして浮かび上がって来る。
ミスを相談者の記憶から消したい時はミスをする以前の話題に話を飛ばす。相談者が感情込めて話せるものが良い。相談者はそこの部分にいきなり話が飛ぶので軽く混乱する。
20分ミスしたことを思い出させないようにする。
ちなみに何かを覚えたい時は勉強してから20分以内に復習すると良い。
日常の失言でも応用可能。