自称・ミュージシャンの本棚

シンガーソングライターむーすくりーむの読書メモ集。

色の力/ジャン=ガブリエル・コース

赤:不安を抱かせ緊張を高める。人を臆病にする。知的能力の低下。リーダーとして自分を印象付けるには有効。身につける者に自信を抱かせ、相手には恐怖を抱かせる。先天的なもの、動物にも当てはまる。

 

青 紫 黄緑 桃色 ピンク:リラックスさせ創造力を高める。攻撃性が弱まる。パソコンの背景は青にした方が創造力あがる。(赤にすると注意が増し、細部まで観察できるようになる)

 

黄緑、オレンジ、空色、ピンクは学習能力を高める。オレンジは社会的行動を向上させる効果もある。青は想像力が豊かになる。逆に白黒茶は学習能力を下げる。勉強部屋の色に応用。

 

緑は人を納得させる力が強い。緑を用いた回答用紙は賛同的な意見が増える。緑の服を着れば賛同されやすい?

 

浮気性、性欲旺盛な女性は赤を身につける頻度が多い。雄をその気にさせる色。遊郭の赤。生まれつき赤を好む女性は多産系でもある。ちなみに男が赤を着ても誘惑効果は全くない。

 

ブロンド、プラチナブロンドはもてる。ヒッチハイクもたくさん止まってくれる。だがおつむが弱い印象も与えてしまう。

 

青い目の男性は青い目の女性を好む。茶色の目の男性は信頼感を抱かれやすい。

 

色はスポーツの判定や試合結果にも影響を及ぼす。試合に勝ちたければ赤いユニフォームを着る、対戦相手の控え室をピンクにする。

 

色は味覚に影響を及ぼす。コーヒーは白いカップで飲んだ方がこくがあるように感じられるし、ソーダ水も青いグラスで飲んだときが一番美味しく感じる。ニンジンは青い皿て美味しく感じられるし、 ライスは白い皿だと多めに濃い色の皿だと控えめによそいたくなる。ダンルノワール暗闇レストラン

 

色は固有の匂いと結び付く。暗い色は強い匂い、明るい色は軽やかな香りを連想させる。

 

淡いピンク→子供時代 エビアン、淡いピンクのラベルにキャップを薄い青にしていることで赤ちゃんに適した印象になっている。

 

男性用品には濃い色(専門性と効能)、女性用品にはセクシャルな淡い色が使われる。子供は濃い色が苦手。

 

暖色は大きく、寒色は小さく見える。

 

濃い色のパッケージは信頼性や重要性品質を高め、明るい色のパッケージは無害で壊れやすく質が低い印象を与える。

 

広告は黒よりも白い画面で宣伝した方が購買意欲をそそる。

 

薬の効能も色の影響を受ける。良質の睡眠→青カプセル、不安を和らげる→緑

坑鬱→黄色 鎮痛→白青緑 パッケージの色も重要。

 

男性は赤い値札の価格を信用しがち。製品に興味がないほど効果が高い。女性は値札の色はあまり気にしないが色彩豊かな売り場では財布の紐が緩みがちになる。ただし高級品売り場は黒白の方が効果が高い。

 

壁や調度品を黄色や薄い紫にすると何度も来たくなる。逆に緑は購買意欲を減少させる。

 

ショーウィンドウに最も適したのは知覚神経を活性化させるオレンジ、赤、黄緑を取り入れた非常に彩度の高い暖色。入りたくなる。(セブンイレブン)

外装が赤いと青い場合よりも購入予算が45%も増える。逆に売り場の中では暖色は無言の圧迫感を与えるので内装は寒色の方が良い。くつろいで長居してくれる。

 

ユニクロの例:赤いled電球の電光掲示板、強烈な赤が注意を惹き付け、暖色効果も与えつつ消える前に読まなくてはという気持ちになる。だが店内に入ると寒色に包まれる仕掛け。レジ前にも暖色を使うことで最後に客は財布の紐が緩み、安価なものを衝動買いしてしまう。また接客の場に暖色を使うことで、 スタッフが親しみやすく感じられたいせつにされていると感じさせる。(赤と紫の効果が高い。)

 

カジノが赤いのはより多額の金額を賭けさせるため。

 

ファーストフード店は回転率をあげたいので鮮やかな暖色のコントラストを高めている。マクドナルドの赤と黄色。逆に緑はちゃんとしたレストランだと思わせ、商品が新鮮で自然素材だと感じさせる利点がある。(モスバーガー) 

 

蛍光色と同じくらい彩度を上げるのも衝動買いさせる良い方法。また強い光ほど衝動買いを促す。(特に冬や暗闇で)

 

ターゲットによって色を使い分ける。刺激を好む外交的な客は内装が深紅の店を気に入るし、内向的な客はそれだと敬遠する。色に最も敏感なのは15~24歳の女性で最も無関心なのは年配の男性。

 

ネットで物を売るとき:

背景赤→買い手の攻撃性が増し、値下げを執拗に要求してくる(オークションならば値段を上げてくれる)上手く交渉したいなら寒色がベター。また背景を青にすると商品の状態が良く見える。

 

色の好みは教育による後天的なもの。

 

人は機嫌が良いほどお金を良く使う→メラトニンを下げる→冬には夏より強い照明を!

 

和やかな雰囲気を作るには柔らかな光が必要。レストランにおける光の重要性。

 

カラーセラピー 白い光は鬱患者に、黄色い光は自律神経からくる無力症患者に効く。赤い光は不眠症に効く。

 

色は直感にしたがって選ぶ。

 

厳密さと集中力を要する職業には暖色の部屋を、クリエイティブさを求められる職業には寒色の部屋を。緑は決断を促す。

 

鬱気味の人は鮮やかな色の服を着たがることが多い。赤は幸福感を高める。

 

黒は目立ちたくない人が着ることが多い。アーティストがブラックトータルルックを装うのは作品の前で自分を消したいから?

 

青:創造性、自由の色。部屋を広く見せる。鎮静効果もあるので不眠の人には良いが、鬱ぎみの人は要注意、無気力になる。

心地よさを醸し出すので、売り場は青(寒色)にすると滞在時間が延びる。HPの背景。

 

赤:最も目立つ強い色。活性化効果が高くそれゆえ恐れられることも。欲情を煽る。(黒と組み合わせると効果10倍)朝弱い人。

議論を活発化し、ホスト役を力強く毅然とした人物だと印象付ける。壁を赤くすると食欲が増す。集中力を上げる、 思ったことをどんどん言うようになる。(熟考には向かない) 映画館の椅子も赤にすべき。

自分の優位性を誇示したい人間からは攻撃を受けやすくなることも。

 

ピンク:幸福と希望の色。ストレスを和らげる。若さ、女性らしさ。ファッションに取り入れると柔らかく親近感を抱かせる。

 

緑:自然そしてイスラム世界の天国を表す色。

食欲を増進させる。気持ちを和らげる。心を鎮める。読書にも向いている。

信頼感を生み出すことで心を開かせ、コミュニケーションをとりやすくさせる。(服の細部に緑をあしらう)

 

黒:敬意を抱かせる色。都会的、モダン、威厳。

黒に赤を合わせるとセクシーに。

全身を黒で装おうのは自分を隠したいアーティストか少しでも痩せてみられたい内気な人に多い。

 

灰色:活性効果もリラックス効果も低い。彩度の高い色の引き立て役として優れている。灰色の部屋は少なくとも人に良い印象を与える。瞑想に向いている。

 

白:活性効果もリラックス効果も低い。清潔さの象徴。 彩度の高い色の引き立て役として優れている。 白い部屋では仕事の質も速度も落ち、うつ病の発症率が最も高い。

屋根を白くすると光を反射してくれるので涼しくなる。

 

紫:眠りを誘う色。神秘の色。集中力も高める。オフィスを紫にすると相手に敬意を抱かせる。紫の服を着る人は直感力があって慈愛に富み、親切で誠実だと見なされる。

人間の心の自己治癒力と関係する。

青い感情と赤い感情が入り交じった状態のとき、その二つを優しく包み込む。陰陽の融和

 

ターコイズ(青緑):希望と若さと命との調和と春を象徴。清潔感を与える。寝室では苦しみを和らげ、落ち込みがちな気分を引き立てるのに役立つ。坑鬱効果もある。

 

黄色:活気を与える色だが興奮作用は持たない。坑鬱効果。エネルギーをもたらし、コミュニケーションを円滑にする。食欲増進。

眠りには向かないが朝弱い人にはオススメ。

職場では集中力を高めてくれる。精神の働きを活発にし、好奇心を刺激するので実験室や研究室にぴったり。一番人気がない色でもある。

 

オレンジ:安心感をもたらし注意力を呼び覚ます。相手ときちんと対話したいと思わせる。コミュニケーションを促す。食欲を増進させ消化器系を癒す。自己表現したくなる。活性化効果もある。パッケージに使えば衝動買いを促すかもしれない。欠点のない前向きな色。

 

茶、栗色、ベージュ:木材は強壮効果を持つと同時に、安心感を与える。(内装によく用いられるわけ)彩度の高い色の引き立て役として優れている、あらゆる色と相性が良い。パッケージとしては正統性と品質を伝える。

 

ボーダー、ギンガムチェック:親近感、安心感

 

ストライプ:スタイリッシュ

 

どんな物体も自分に必要な色を吸収し、必要ない色を反射している。地球のすべてのものが太陽光を自らの性質に合わせて吸収し循環させている。

 

黒人→熱から人体を守るために保護膜のように肌が黒くなる。太陽光線が強い南半球。

白人→できるだけ太陽光を吸収するために皮膚が白っぽい。北半球。