自称・ミュージシャンの本棚

シンガーソングライターむーすくりーむの読書メモ集。

EQ こころの知能指数/ダニエル・ゴールマン

EQ=自分自身を動機づけ、挫折してもしぶとく頑張れる能力。衝動をコントロールし、快楽を我慢できる能力。自分の気分をうまく整え、感情の乱れに思考力を阻害されない能力。他人に共感でき、希望を維持できる能力。他人の気分、気質、動機、欲求を識別し、それに適切に対応する能力。低いと批判に対して傷つきやすい。
 
・EQ5つの定義領域
⑴自分自身の情動をモニターできる能力
 
⑵感情を制御する能力
 
⑶自分を動機づける
 
⑷共感能力
 
⑸他人の感情をうまく受け止め人間関係を上手に処理する
 
情動の自己認識能力が高い=心の声がよく聞こえる(優れた作詞家、小説家、セラピスト)不快情動を振り払う能力にも関係する
 
<怒り>危険にさらされたという意識が怒りを喚起する。怒りの発散は怒りを鎮めるには最悪の方法。動物脳が興奮状態になり余計に怒りが喚起され不快な気分が長引く。
 
<不安>不安反応は根源的な不安の解毒剤になっている。(最初の不安イメージを打ち消すくらい新しい不安思考に没頭することで)しかし根本的な解決にはならない。
まずは不安心理をできるだけ早く自己認識し、その後本当にその不安は現実になるのか?同じことを何度も心配するのは建設的なのか?と問いかけてみる。
 
<楽観・希望>
最後にはきっとうまくいくだろうと強い期待を維持できる能力が「楽観」。
楽観や希望は人生に恩恵をもたらす。
 
<フロー>フローはEQ最高レベルの発現。目の前の課題に意識的に集中する。自分の得意分野で少し高めの目標に挑戦する。反復練習によって必要な動作をマスターし、その動作を行うときに脳がより効率的に動けるようにする。(無意識的有能)
フロー状態になることで勉強もより一層捗る。むしろフローの感覚を得るために勉強している状態。
<共感>非言語的ヒントから感情を読み取る能力が高い人は情緒的に落ち着いており、他人から好かれ、外向的で、感受性が強い。共感能力の欠如が犯罪行為の原因。特に性犯罪
孤独→幸せなカップルを見かけて一人ぼっちの我が身省みて落ち込む→妄想→自慰→ 
一時的に孤独が和らぐがより一層酷くなって孤独が戻ってくる→自己正当化犯罪 
 
 
<社会的知性>ずれている人=情動の無言のメッセージを読み取れない人
怒っている人間に対処するにはまずその人の意識を逸らし、次にその人の気持ちや視点に共感し、それからもっと生産的な気分になれる別の話題に関心を引き寄せるという方法が有効。
 
<内気の神経学>臆病で内気な人=扁桃核が興奮しやすい人
 
陽気な人=前頭葉の右側よりも左側が活発な人、あまり泣かない赤ん坊
 
陰気な人=前頭葉の左側よりも右側が活発な人、よく泣く赤ん坊
 
過保護な子育てが臆病な子供から恐怖心克服して動揺を鎮める練習をする機会を奪っている。
 
扁桃核と情動>全ての情動を握るのが大脳辺縁系の底辺にある扁桃核。この部分を失えば物事の情動的な重さが測れなくなり、人生から一切の個人的な意味が消失する。
脳という組織の警備係でもあり、緊急時には脳全体を乗っ取る。大脳新皮質を迂回して直接情動を扁桃核に伝える神経回路があるため、大脳新皮質が自体を完全に事態を把握する前に反応を開始できる。情動の知性によって1000分の2、3秒で対象を無意識に理解し、好悪に対する判断までできてしまう。扁桃核の興奮が大きければ大きいほど記憶は脳に強く刻み込まれる。間違いも多い。
 
<感情のコントロール>情動の興奮を抑えるのが大脳新皮質にある前頭前野セロトニン神経と比例関係)。緊急時以外は、情動反応は初めから前頭前野が支配している。よって情動による脳のハイジャックには扁桃核の暴走と、普段情動反応を適切にコントロールしている大脳新皮質の機能不全の二つが考えられる。前頭葉は行動を起こす前に是非を考えるので扁桃核を初めとする辺縁系から送られてきた「行動せよ」という信号を弱める働きをする。右側の前頭葉が恐怖や攻撃など不快な情動の座であるのに対して左側は右側を抑えて不快な感情をコントロールしている。つまり左側の前頭前野は非常に強い情動以外の不快情動を断ち切り、少なくとも弱める神経回路の一部を担っている。(緊急ブザーが扁桃核、オフにするスイッチの一部が左側の前頭前野
 
<思考と情動の調和>
辺縁系前頭前野がつながっているために辺縁系に不安や怒りなどの強い情動が起きると記憶力が低下する。またこの情動を記憶している扁桃核との繋がりが破壊されると、何を考えても情動が喚起されない。灰色の世界。
 
セロトニン不足だと朝弱い
 
ドーパミン(生理欲求、ポジティブ、赤色)、ノルアドレナリン(ネガティブ、青色)を抑制し中庸(緑色)に。
 
セロトニンが不足すると海馬を抑制できず些細なことが気がかりに。
 
・バナナ、納豆、チーズ、炭水化物、呼吸法、リズム運動(マラソン、水泳、ドラム、ヨガ、座禅、念仏、ラジオ体操、1日30分を90日間続ける)、太陽光を30分浴びる