自称・ミュージシャンの本棚

シンガーソングライターむーすくりーむの読書メモ集。

話す技術・聞く技術: ハーバードネゴシエーション・プロジェクト 交渉で最高の成果を引き出す「3つの会話]/ダグラス ストーン (著), 松本 剛史 (翻訳)

アイデンティティをめぐる会話>
会話が困難に感じられる時、実はその一部が自分のアイデンティティに関わっていることも多い。
ex.昇給アップの要求→もし却下されたら?却下されるだけの真っ当な理由を聞かされたら?有能な自分というセルフイメージを保てなくなってしまう恐怖。
 
・人がなかなかミスを認めたがらないのは、自分が弱いとか無能だとみられるのを恐れるから。概ね有能でミスを犯す可能性にも冷静に対処できる人間は安定して自信に満ち、完全である必要もないほど大きな人間としてみられる。
 
第2章 誰が正しいかで論争するのはやめよう
それぞれが異なるフィルターを持ち、事実に対して異なる意味づけをしている。人それぞれ事情がある。〜すべきという固定観念
 
第3章 相手の意図を勝手に決めつけない
私たちは相手の意図を悪い方へ解釈しがち。(そのくせ自分には甘い)相手の人格への安直な評価にもつながってしまい危険。仮説にすぎない。意図を邪推された場合は非難を聞き流し相手の感情に耳を傾ける。
 
第8章 会話を始める
⑴第三者の視点で話を始める:相手の見方について理解していない部分がたくさんあること、話し合いたい理由が相手の見方をもっと知りたいたいからだということを伝える。みきなり自分視点で意見を言わない。
ex.君と僕とじゃ〜について感じ方に違いがあるみたい。これは二人で話し合ってみてもいいことじゃないだろうか? 
 
⑵会話への誘いかけをする 理解するためにはあなたが必要
 
(特定の種類の会話)
⑴悪い知らせを伝える:最初にはっきりと悪い知らせを伝えた方が良い
 
⑵要望を伝える:〜することは理にかなっているだろうか?ex/私が昇給することは合理的かどうかを考えてみたいのです。私の知っている情報からすれば、それに値するのではないかと思うのですが(ここで理由を述べる)。あなたはどうお考えでしょうか?
 
⑶以前に失敗した話し合いをもう一度始める:どう話し合うべきか話し合うex.あなたが〜について話し合いたくないのはよくわかっている。私にとって問題なのは私がとても心配していて、それがなぜなのかを役に立つ形で伝えたいっていうこと。でもどうやって伝えればいいかよくわからないからあなたの方から何かアドバイスをもらえないかと思って。
 
第9章 傾聴の極意
相手の言葉の裏にある本当の感情を認めてあげる。相手の言うことを別の表現で質問し、自分が理解していることを示す。好奇心を持ち、心から聞くことに集中する。どうしてもエゴに邪魔されて集中できないときはそのことを相手に伝える。感情移入することに努める。