自称・ミュージシャンの本棚

シンガーソングライターむーすくりーむの読書メモ集。

総理の娘 ~知られざる権力者の素顔 /岩見隆夫 (著)

<池田勇人>(紀子) 贅沢を嫌い、倹約を貫く。女の子はどこに嫁に行っても耐えていかれるように 麦飯とつけもので十分だ。洋服なんか1,2枚あればいい。人間はきれいな着物を着ないでも、心がきれいなら十分通用するんだ。
 
石いじりに癒しを求める。
 
< 福田赳夫>(和子) 極めて仲の良い夫婦、ツーカーの仲。好好爺。
大角連合に敗れて家族に一言、負けちゃったよお
 
<大平正芳>(森田芳子) みんなのおとうちゃん。3/12日生まれ。
風呂の中で讃美歌を歌う。
 
電光石火で娘の結婚を決める。
 
初孫のクシャクシャの顔を見て一言、あれは普通の顔になるんだろうか…
 
神経が細かく封建的な一面も。風呂にはいる順番など。風呂を空かしておくと機嫌が悪く、不要の電灯は自分でパチパチ消して回った。
 
人の悪口を言ったことがないが、首相指名で勝ったときは俺は勝ったんだ、勝ったんだと何回も言っていた。
 
ハプニング解散の日は帰ってきて本当に疲れた顔をしていた。一時間以上も本の整理をして心を落ち着けていた。議場から出なかった福田派の議員に何とか恩を返さなければと言っていた。 ちなみに小泉純一郎は出ていったがちゃっかり公認をもらっている。
 
<竹下登>(金丸一子)
ごちゃごちゃこだわらない、竹下登の調整力の神髄
 
怒られたことはない。だが怒っているのはわかる、頬がヒクヒクと。逆に怖い。
 
俺は死ぬ日を決めている。亡くなった6/19は議員会館の部屋番号。
 
<宮沢喜一>(啓子) 神経衰弱の強さからわかるように記憶力が異常に良い。会話というのは発音が悪くても言葉を並べれば通じるので、言葉を知っているというのは非常に強い。新しい言葉、知らない言葉を見つける度に辞書で調べていた。好奇心が強い。そして軽い気持ちで使ってみる。
 
トランプで熱くなり勝てない孫がズルすると怒る。孫が泣き出すとルールはルールだと言ってカードを孫に投げつける。
 
 知の人ではあるけれど大きな意味での徳っていうとどうなのかなぁって思う。ものを頭で解決するのが好きな人なのでハートや情でとなるととても嫌がった。長所は欠点であり、欠点が長所であるんでしょうけど…
 
親が有名であるということは傑出した才能の持ち主と近くにいられるということで学ぶことも多く幸運なことだが常に劣等感を感じさせられる。強烈な存在感が常に身近にあるのはうっとうしい。
 
いままでは先輩方にペコペコして、そのうちもっと若い方が出てきたら、今度は若い方にもやられちゃって。二つのジェネレーションの間に落ちちゃうのがあなたの宿命じゃない。
まさに僕もそう思うよ
イスとイスの間に落ちるという英語の表現があるけど、正に僕はそうだろう。
 
総理を辞めさせられるとは思っていなかった。
 
福田、中曽根という米ソ両大国の狭間にあって、小渕は日本のようなものです。
 
おっとりしていながらここぞというときは決断する。
 
お父さんは外に出ると偉いんだぞ。家の中ではパンツ一枚。
 
竹下登は思ったより小柄だが、すごく威圧感があって何か怖い感じ。小渕とはとても仲が良かった。
 
娘が友達をつれてくるとステテコ姿で会話に参加、官房長官時代。女の子には優しい。子煩悩。
 
幹事長時代は娘は大学生。心配でたまらず多忙なのに家の前で娘の帰りを待つ。カラオケセットを買ってあげる。
 
娘が社会人になってからも毎晩ブッチホン
ボーイフレンドからの電話は学生時代からサッさっと切ってしまい絶対つながなかった。
女友達にはやたら親切。
 
ワイシャツのまま使い古しの雑巾のようにクシュクシュになってソファで寝る父を見て事務所に入ることを決断する。
 
森先生に孫ができた。橋本先生に孫ができた。俺も孫がほしい。でも婿の顔はみたくない。ああ、どうしよう。
 
まれな相思相愛の親子。大好きです。ほうっておけないというか、なんていうんでしょう。かっこいいお父さんではないんですが、人間らしいというか、愛着がわくというか、キュンとくる人でした。